分かりにくい交通誘導が多いのはなぜか
- sinsirokeibi
- 2 日前
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皆さんはこれまで、工事現場や片側交互通行の場所で、「この誘導、どっち?」「進んでいいの? それとも止まるの?」と戸惑った経験はありませんか。
前の車が急にブレーキを踏んだり、自分も反射的に減速したり。一瞬の判断を迫られる場面で、誘導が分かりにくいと、それだけで不安になります。
実は、そうした悩ませるような誘導は、警備員側に原因があるケースも少なくありません。
本来、交通誘導警備員の仕事は、ドライバーを迷わせないこと。迷いが生じている時点で、どこかに問題が潜んでいる可能性があります。
分かりにくい誘導の代表例が、不要なブレーキを踏まされる場面です。
対向車は見当たらない。道路も空いている。それなのに、前方の警備員が赤旗を出したため、やむなく減速。
「このまま停止かな」と思った次の瞬間、今度は白旗で「進め」の合図。結局、止まる必要はなかったようにも見える。
こんな場面に遭遇すると、「一体、なぜ減速させられたのだろう?」「最初から進ませてくれればよかったのでは?」と、腑に落ちない気持ちが残ります。
実はこの現象、警備員の判断の遅れや経験不足が原因で起きていることがあります。
一部の警備員の中には、「とりあえず赤旗を出しておけば安全だろう」という考え方をしてしまう人がいます。
赤旗を出しながら、相方の警備員の動きを確認する。あるいは、対向車の有無を再確認する。その後、「大丈夫そうだ」と判断して白旗を出す。
警備員本人にとっては、「確認してから進ませている」という意識なのかもしれません。
しかし、ドライバーから見るとどうでしょうか。
・赤旗を出された・減速、あるいは停止した・すぐに白旗に切り替わった
この一連の動作は、「意味もなく止められた」「判断がコロコロ変わる」という印象に映ってしまいます。
上手な交通誘導警備員は、赤旗を出す前に判断を終えています。
対向車の状況、現場内の動き、相方の位置。それらを瞬時に把握したうえで、
・止めるべきか・止めずに流せるか
を決めてから、はじめて合図を出します。
だから、ドライバーに不要なブレーキを踏ませません。結果として、交通はスムーズに流れ、現場全体の安全性も高まります。
交通誘導は、「止めること」が仕事なのではありません。安全を確保しながら、いかに円滑に流すか。そこにこそ、警備員の技量が表れます。
不用意にブレーキを踏ませる誘導は、決して些細な問題ではありません。
急ブレーキは追突事故の原因になりますし、ドライバーのストレスも確実に蓄積します。
「赤旗を出せば安全」という単純な話ではなく、出さなくて済む判断力こそが、本当の安全だと言えるでしょう。
私たち警備員は、道路を安全かつ円滑に誘導することを求められています。迷わせない、驚かせない、無駄な動きをさせない。それができて初めて、プロの交通誘導です。
新城警備においても、ドライバーの皆さまに不快な印象を与えない誘導を目指し、日々の指導や研修に力を入れていきたいと考えています。
「何も気にならず、自然に通れた」そう感じてもらえる誘導こそが、私たちの理想です。



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