昔習ったけど修正された! 日本史年号ベスト5
- sinsirokeibi
- 8月30日
- 読了時間: 2分
誰しも小学校・中学校時代に歴史の勉強をし、語呂合わせなどで年号を覚えたりしてきたことでしょう。しかしそんな努力をよそに、歴史研究、調査などによって新たな文献や事実が明るみになると、歴史は絶えず修正・変化していきます。
今回は、昔習ってけど修正された、日本史の年号に関わる史実をベスト5にまとめました。
1位は最も有名なあの語呂合わせです。
ぜひ予想しながら、最後まで読んでみてください。

第5位 607年 「遣隋使の派遣」
昔の覚え方:「むれ(607)の遣隋使、小野妹子」
修正点:遣隋使の派遣は事実だが、中心は推古天皇や蘇我馬子。聖徳太子が直接派遣したわけではない。人物像の誤解が修正されている。
第4位 645年 「大化の改新」
昔の覚え方:「むしご(645)ろし、蘇我氏滅ぶ」
修正点:645年は「乙巳の変(蘇我入鹿暗殺)」の年。
「大化の改新」という一連の政治改革は、その後数十年にわたる出来事をまとめて呼んでいるため、645年=大化の改新 という理解は誤り。
第3位 552年 「仏教伝来」
昔の覚え方:「ここに仏教(552)」
修正点:
『日本書紀』→552年
『元興寺縁起』→538年
現在の教科書では 538年が有力とされている。
第2位 710年 「平城京遷都」
昔の覚え方:「なんと(710)大きな平城京」
修正点:710年に都が移ったのは正しいが、平城京がすぐ完成したわけではなく、段階的に遷都が進んだ。年号だけで「この年に一気にできた」と覚えるのは誤解を招く。
第1位 1192年 「鎌倉幕府成立」
昔の覚え方:「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」
修正点:現在は 1185年に成立したと考える説が有力。
1185年:源頼朝が守護・地頭を設置し実権を握る
1192年:征夷大将軍に任命され形式的に幕府が確立
→ 教科書では「1185年頃、鎌倉幕府成立」と記されている。
まとめ
昔は語呂合わせで暗記した年号も、歴史研究が進むことで修正されています。
「1192年の鎌倉幕府成立」などは特に有名で、昭和世代と令和世代の“歴史の常識”が食い違う代表例です。
大切なのは、年号そのものよりも出来事の意味や背景を理解すること。
歴史は常に更新される「学問」だということを、子どもたちにも伝えたいですね。



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