いつまで続く?今年の記録的暖冬
- sinsirokeibi
- 2025年12月26日
- 読了時間: 4分

2025年の冬は、例年にない「暖冬」という言葉が広く使われています。今年の冬の気候は、全国的に冬らしい厳しい寒さが続く地域もあるものの、気温の高さや季節感のずれが目立ち、記録的な暖冬として話題になっています。一体、どれほど珍しい状況なのか。過去との比較も交えて、今年の冬の特徴と今後の見通しを整理していきましょう。
◎ 「記録的暖冬」とはどれほど珍しいのか?
まず、2025年の日本の気温の状況を俯瞰すると、国内平均気温は例年より顕著に高く推移しています。2025年の年間平均気温は長期平均を約 1.25℃上回る見込み で、これは 観測史上3番目に高い数値になる可能性 があると予測されています。過去最高・第2位は2023年・2024年に記録されたもので、この三年が揃って極めて暖かい年となる点は、気候変動の影響を強く印象づけています。
こうした高い平均気温は、降雪の少なさや冬本番の到来の遅れとなって実感されます。例年であれば12月中旬〜1月にかけて本格的な冬の寒さが定着しますが、今シーズンは12月下旬まで全国的に気温が平年より高い日が続く見込みで、冬らしさが薄いまま年末年始を迎える地域もありました。
歴史的な統計を見ても、ここ数年の冬はとびぬけて暖かい傾向が続いています。たとえば、2024年の冬(2023年12月〜2024年2月)は平均気温が統計開始以来 2番目に高かった とするデータもあり、暖冬の「幅」が例年とは明らかに異なっていました。こうした背景を踏まえると、単発の暖冬ではなく「暖冬気候が続いている」と評価する専門家も多いのです。
◎ 今年の冬は本当に寒くないのか?
記録的な暖冬の印象が強い今年ですが、実際の冬の気候は地域差があります。北日本や日本海側の山沿いでは局地的に雪や寒さが強まることもあり、必ずしも「暖かいだけの冬」ではありませんでした。たとえば、冬季に雪が強く降る地域では一時的に厳しい寒さを記録したり、雪害対応が必要になったりするケースも見られました。
このように、暖冬という言葉は「全国一律に寒さが弱い」と同義ではありませんが、平均気温の高さという観点では確かに過去と比較して異例な傾向が続いています。つまり、冬としての寒さはあるものの、「寒さの感じ方」が例年より弱くなっているとも言えます。
◎ 気象庁による1〜2月の気温予想は?
ここからは、気象庁が発表している最新の予報情報をもとに、暖冬傾向がいつまで続くかを探っていきます。
◆ 1月〜3月の3か月予報(気象庁)
気象庁の発表によると、2026年1月〜3月の平均気温は西日本および東日本で 概ね平年並みの冬らしい寒さ になると予想されています。これは、これまでの暖冬から一転して、冬の寒さが戻る可能性を示唆する内容です。ただし「平年並み」であるため、極端な厳寒になる保証はなく、暖冬傾向が続く地域もあり得ます。
つまり、今年の冬は年末年始までは暖冬気味でしたが、1〜2月は従来の冬らしい気温に近づくという見立てです。
◆ 1か月予報(特に1月前半)
また、気象庁の1か月予報では、年末から年明けにかけては 全国的に平年より気温が高め と予想されています。このため、1月の前半までは暖冬の「余韻」が続く可能性があります。
◆ 冬の後半の変化にも注目
さらに、エルニーニョ監視速報などによると、太平洋赤道域での海洋・大気の状態は「ラニーニャに近いものの急速に解消し、春に近づくと平常状態に戻る可能性が高い」との見方が示されています。これは、冬の後半にかけて気候が不安定になりやすいことを意味しており、暖冬傾向と冬らしい寒気への移り変わりが一層はっきりする可能性もあるということです。
◎ 暖冬はいつまで?最新展望
これらを総合すると、今年の暖冬傾向は以下のように理解できます。
✔ 年末〜1月初旬:暖冬傾向が続く可能性が高い✔ 1月中旬〜2月:寒気が入りやすく「平年並みの冬らしさ」に近づく予想✔ 2月後半〜3月:寒さは徐々に緩み、春の訪れが早くなる可能性あり(地域差あり)
このように、「記録的暖冬」は年末年始までの傾向であり、1月以降は例年並みの冬の寒さに戻る可能性が高い、と言えます。一方で、気温の変動が大きい年でもあり、暖冬だからといって油断できない面もあります。
◎ まとめ:これからの冬と私たちの備え
今年の冬は、「記録的暖冬」という言葉が注目を集めました。過去の統計と比較しても、年間平均気温の高さや冬の入りの遅さは例年とは明らかに異なるものであり、気候変動の影響を強く感じさせるものです。しかし、1月〜2月の気象庁予報では冬らしい寒さへと戻る可能性が示されているため、暖冬が 永続するわけではない ことも事実です。
冬の気候は地域ごとに特徴があり、暖冬傾向の中でも寒気が入り込む時期は必ずあります。体調管理や防寒対策、道路・交通の備えなど、冬の季節感に沿った準備は例年以上に注意深く行うことが大切です。変わりやすい気候をしっかり見極めながら、今年の冬を健やかに、そして安全に過ごしていきたいものですね。



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