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【警備部長かく語りき㉕】トンネルの怪…の巻

  • sinsirokeibi
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分

どうも、警備部長です。

今回は小話です。


トンネル点検の工事をしました。

車の交通量を考えて夜勤となりました。

トンネル前後で無線片交(片側交互通行)です。

まあ、ほとんど車なんて通りません。

周囲は街灯もロクにいない、人っ子1人いない。

そんな中、トンネルから声が聞こえてるような気が……


ヒソヒソヒソ......フッフッ

ヒソヒソヒソ......フー


人の話し声、いや笑い声でしょうか?

テレビ?ラジオ?

風の音?


いいえ、遠くからひそやかな囁き声がするんです。

何かがいるんですよ

きっと...

フッ



トンネル手前で監督さんらと待ち合わせをしました。このトンネルがかなり古く、高速道路のトンネルのように洗練されたものでなく、手で打ちかいたようなデコボコの内壁なのです。結露もすごくポタポタ雫が落ちてきます。

そして薄暗い。

しかし、未だにこの状態で現役のトンネルなのです。

しかも狭い。

真ん中で対向車と対面したなら一方が延々とバックしなければならない。

結構距離も長く、向こうの出口など全く見えない。


一言で言って、通りたくないトンネルです。

そんなトンネル手前でなぜ集合なのか?

ちょっと不思議でした。

トンネルを抜けた先の現場の場所は承知していたからです。


でも監督さんは前日に言うのです。

「来てね、ここに来てね、絶対に」


当日、落ち合って出発しました。

監督さんの車の後についていきました。

恐れていた対向車もなく無事にトンネルを抜けました。


何で一緒にトンネルを通りたかったのでしょう?


後日、そのトンネルにまつわる怪談のような噂話があったんだとわかりました。


こわかったんですね。

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