【警備部長かく語りき㉒】カラスの弔い...の巻
- sinsirokeibi
- 6月15日
- 読了時間: 2分

どうも、警備部長です。
公園の高木剪定の警備をしていた時のちょっと不思議な出来事です。
ズラーッと並んだ公園樹の横にある歩道を通る歩行者の方の誘導をしていました。
木に鳥はつきもの。
時に巣を作り、そこに卵が......なんてこともあります。
その日は何故かカラスの群れが飛び交っておりました。
チェーンソーを使った工事が始まりましてもカラスたちは木から離れません。
するとその内の一羽が車道の上空をぐるぐると飛び回り始めました。
高い位置からの旋回がだんだん低い位置の旋回へと......
あんまり低い所を飛んでいると車に当たるよ......と思っていると、不意にそのカラスは真っ逆さまに落ちました。
えっ何事?
そのカラス、ピクリとも動きません。
死んじゃったの?
すると、カラスの群れの一羽一羽がその死んだカラスの元へ飛んできました。
一羽が舞い降り、上空へ。
また別の一羽が舞い降り、上空へ。
また別の一羽が......
それはまるで死んだカラスにお別れを言っているかのようでした。
それがカラスのお弔いのように見えて......
ああ、仲間想いなんだな......
落ちた所が路上だったのでそのカラスの亡骸は車に轢き潰されてしまいました。
仲間のカラスももう来ません。
あっという間の出来事でした。
そのカラスの亡骸を車道から拾ってあげられたら......いいえ、できませんでした。
鳥インフルエンザ流行の年だったのです。



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