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【警備部長かくかたりき⑧】恐怖!バックホウ・ダブル旋回

  • sinsirokeibi
  • 9月7日
  • 読了時間: 3分
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どうも「警備部長」です。



今回のお話は、前回の「怒鳴られ警備員」に続く、「恐怖!バックホウ・ダブル旋回」です。


前回記事をもう一度読んでから読むことをおすすめします。



「馬鹿野郎!!」と怒鳴られながらも、片側交互をしている警備員。


非常にインパクトがありました。


(もはや監督が誘導をした方が早いのでは・・・)


監督の方が警備員よりも車の発見が早いのだから。



私は当時、この警備員さんたちには「プライドがないのかしら」と思いました。


警備員魂が―――


ガードマンスピリッツが―――



昼休みにその警備員さんたちとKさんが話をしていました。


何でも、その方たちは農家で、農繁期は農業を、農閑期には警備員を。



なるほど、合理的です。


交通誘導の繁忙期は農家の農閑期だし、 


交通誘導の閑散期は農家の農繁期ですね。



で、その警備員さんたち。


「怒鳴られるのも給料のうち」なんだそうです。


この話にいたく感心したのがKさんで、


全然納得しなかったのが私でした。



閑話休題



さて、バックホウのダブル旋回ですが。


通常、片交に警備員2名、旋回を見る警備員が1名、合計3名必要です。


しかし、これにバックホウがもう1台加わりました。


合計4名必要です。


両端に警備員、中にバックホウが2台、という図です。


当然、片交を継続しながら、目の前のバックホウの旋回を促したり止めたりするわけです。


交通誘導の経験者の方、この難易度がおわかりかと・・・。



私、本格的なバックホウの旋回を見る仕事は初めてでして。


いつもはKさんがやっているのを眺めているだけでした。


ただ、何となくは理解していまして・・・。



Kさんに「できるよな」とにらまれ、 


「できます」と言うしかなく。


少し不安ではありながら、


少々の自信もあり、トライです。



さあ始動です。


全体の車の流れを見ながら、片交は赤白旗でKさんと交信しつつ、片手でオペさんに合図を出します。


この時、旗を使うと車を勘違いさせてしまいます。


片手を上方向に伸ばし、手をバゲットの形に摸し、クルクルと回転させます。


――これが旋回OKのサイン。


 

ストップの場合は、上方向に伸ばした手の平の内側をオペさんに見せる。



常にオペさんと目線を合わせる。


――これを第一の信条とし、足場の確保をする。


走行する車をよける、停止させる。


もちろん相方のKさんとの交信もよどみなく。



無我夢中です。



張り詰めた緊張感。


しかし、それが一連の自然な流れとなり、


つつがなく作業が進行したのです。



・・・終わりました。


やりとげました。


戦いすんで、日が暮れて・・・。



現場の方から非常に感謝されました。


バナナもいただきました。



・・・Kさんからは何の労いもありませんでした。


いつものことです。ええ。

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