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【警備部長かくかたりき⑦】怒鳴られ警備員

  • sinsirokeibi
  • 8月27日
  • 読了時間: 3分

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どうも「警備部長」です。


今回のお話は・・・


「怒鳴られ警備員」



鬼軍曹Kさんと、山あいにある集落の現場に来ました。


上下とも、ヘアピンカー ブの急な坂での片側交互です。


カーブミラー必須です。


作業内容は「下水道管の新設」。


ということは、バックホウとダンプを使います。



下水道管は水道管より深い位置に設置しますので、掘る量が多い。


掘ったところが崩れても困りますので、金属製の矢板を内側に差し込みます。


手間も多い。


その分、バックホウが大活躍するのです。


すなわち、「バケットを旋回させる頻度」が多い。 



<バケットの旋回>

内旋回――誘導の必要なし


外旋回――行きかう一般車を通しながら、オペさんに旋回の「ゴーサイン」または「ストップサイン」を出す



本来は警備員3人欲しいのですが、なぜか2人体制なので、バックホウの誘導しながらの片側交互となりました。


ここはベテランのKさんが、さっと立ち位置を変えます。


さっそくオペさんとアイコンタクトを取り、バックホウの旋回の誘導をこなしながら、私との片側交互を開始。


さすがKさんです。


そんな時、私の下側から大きな声が聞こえてきました。


(何だろう・・・)


怒鳴っているようです。


だんだん"集団”が近づいてきて、正体がわかりました。


別工事の作業班と、警備員2名だったのです。


彼らは下側から移動しながらの片側交互をしているのです。


怒鳴り声はその工事の監督さんでした。


(なんて乱暴な・・・)


状況を見ますと、監督さんが警備員さんに怒鳴り散らしながら命令している。


あたかも「動かない牛馬に怒声を浴びせ無理矢理、前に引っ張る感じ」でしょうか。


こんな扱い受けたこともない私でしたので。


ショックやら呆れるやら。



よくよく観察しますと。


警備員自身が、何をしていいかわからない。


片側交互の仕事ができていない。


だから監督が警備員に罵声を浴びせる。


その罵声を聞いて警備員がようやっと動く。


(こんな世界もあるんだな・・・)



彼らがだんだん近づいてきたので、規制がつながりました。


向こうが出してくる車を見ながら、うまく流れるように誘導します。


でもやりにくいので、Kさんがあちらの警備員さんと交渉を始めました。


(どちらかの警備会社が片交すればいいのでは・・・)


すると、


「あんたらがやってくれないか」


「・・・はい。」


快く?引き受けました。


(さあ、この片交の腕を見てくれ・・・!)


でもKさんは違った。


あわよくば向こうの警備員さんに任せて楽をしたかったような・・・。



で、昼休みは解放されるので、向こうの警備員さんにお話を聞きました。


「監督さんから怒鳴られるのはいつものこと。」


「怒鳴られるのが警備員の仕事。」



(何だって・・・?この文化の違い・・・)


しかしKさんの反応は違った。


「なるほど・・・。」


いたく感心していました。






以上、「怒鳴られ警備員」のお話でした。


次回「ダブル旋回」お楽しみに。

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