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【続・駐車場警備】不法駐車ゼロを達成!

  • sinsirokeibi
  • 7月29日
  • 読了時間: 5分

更新日:5 日前

先日、花火大会の日における駐車場警備の実態の記事をあげ、すでに何件も読んでいただいております。


あれから数日後、再び別の現場の駐車場警備のご依頼があったので、その日のことを書きたいと思います。


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7月下旬、某牛丼屋さん駐車場における不法駐車防止のご依頼。


この日も大きな花火大会が催されたのですが、会場に近いこの牛丼屋さんは、残念なことに毎年多くの不法駐車に悩まされているそうです。


「不法駐車を未然に防ぐこと」、これが今回の仕事です。



16時から20時までの勤務でしたが、私は15時30分頃にお店に到着しました。


店長さんに挨拶をして駐車場に戻ると、まだ16時前にもかかわらず、早速1台目の不法駐車と思われる車を見つけます。

(いつの間に…!よりにもよって一番奥に停めた私の車の隣に停めている…!


車に戻るついでに、少し様子をうかがうと、運転手の方と助手席の方が座席を倒してスマホを使用しておりました。


(お店に入る気あるのか・・・?とりあえずこのまま様子を見よう。)


特に声をかけることはせず、16時から駐車場警備を開始。



最初は立ち位置に少し迷いました。


お店の出入り口は1つだけで、駐車スペースは15台ほど。


駐車場全体は広々としているため、油断しているとすぐに不法駐車されかねません。


そこで今回は入り口近くに立ち、車の往来に目をやることにしました。


予想どおり、車道を走る車からかなり注目を集めました。


ちらほら通る歩行者の方々からも、「あ、花火大会があるからか」とつぶやく声が聞こえ、誰もが私を一目見て不法駐車対策と認識します。



警備を始めて間もなく何台かの車が、駐車場に入ろうとウィンカーを出し、直後私の姿を見てウィンカーを取り消し、そのまま素通りしていきました。


やはり、車道から見やすいところに立つのが一番です。



さて、ここで気になるのは、16時前から私の車の横に居続ける車。


あれから20分くらい経っても、一向に車から降りてくる気配がありません。


ここで私は行動に出ます。


自分の車に戻るついでに、隣の車の運転手の視界にしっかりと入るよう、駐車場内をうろうろと歩き回りました。


運転手はたしかに私の存在に気づきましたが、すぐには動きません。


そうこうしているうちに、別の車が駐車場に入ってきました。


私の近くを通る際、その車の運転手の方と目が合います。


なんとなく、牛丼屋に行くというよりは、花火目当ての方のように思えました。


何気なくその車に近づくと、あっさり車の方から駐車場を退場し、道路に戻っていきました。


このようなパターンで道路に戻る車は、このあとも3台ほどありました。


自分から出て行ってくれるのはありがたいものの、そもそも駐車場に入られるといつトラブルになってもおかしくありません。


やはり、入り口側に立つことが正解だと思いました。


あいかわらず私の車の横の車は気になりますが、再び入り口側の立ち位置に戻ります。


しかし、時々体の向きを変え、奥の不法駐車疑惑?の車に向かって視線を送り続けます。


そんな具合に10分ほど経過すると、疑惑の車が急に動き出し、お店に立ち寄ることもなくそのまま駐車場から出て行きました。



仕事とは言え、できれば不法駐車する人と直接言葉を交わさないに越したことはありません。


言葉を交わすことはお互いにとって気持ちのよくないやりとりになりそうですし、言葉を間違えてトラブルに発展することもしばしばあります。


今回のように、警備員の姿から「察してもらうこと」が一番良い方法ですね。



その後もしばらくの間、お店の入り口近くでウィンカーを出しては、私の様子を見てウィンカーを取り消す車を何台か見かけるも、特に声をかけねばならぬ状況は発生しませんでした。



時々、お店を利用したお客さんから、「牛丼食べたから、しばらく停めていい?」と聞かれましたが、そこは「すみません、お店を利用しているときだけしか、停められませんので・・・」と少し申し訳なさそうにお伝えすると、「そうだよね。ありがとう」などと言われ、きちんと移動していただくことができました。


こちらも念のため、お客さんがどこに駐車したかを一応把握していましたが、この日はどのお客さんも自分の車に戻り、駐車場を後にしてくれました。



夕日が沈み、いよいよ花火大会間近という時間帯に、一台の車が駐車場にやってきました。


そして中から若い男女が1組降りてきて、お店ではなく一直線に花火大会の方へ向かおうとします。


(つ、ついに来たか・・・!)


今日一番の緊張感が走ります。


「すみません、お店の方で食べていかれませんか?」


「あー、あとで食べるわ」


想定通りの反応でした。


「すみません、こちらはお店を利用しているときだけしか、停められませんので・・・」


「え?聞いてないよ。なんであなたにそんなこと決められるわけ?」


「すみませんねぇ・・・」


心ない言葉を浴びますが、それでもこの後この男女は自分の車に戻り、駐車場を後にしてくれました。


なんとなく、この男女も警備員に呼び止められることは分かっていたような気もします。


警備員といえど、声をかけることは勇気がいります。


一瞬のためらいから、ひょっとすると声をかけそびれてしまうことがあるかもしれません。


しかしこの行為を見逃すと、お店やお店を利用するお客さんに対する迷惑につながります。

(1台を許せば、2台目、3台目と際限なく停められてしまうでしょう)


声のかけ方は、できるだけ丁寧に、相手の気持ちを考えながら言葉を選びます。


不法駐車をしようとする相手だからと言って、むやみに事を荒立てることは、関係する人全員が嫌な思いをすることになりますから。


やはり不法駐車防止の警備は、初動が全てだと思います。


①不法駐車をしようとする車を未然に防ぐ

(お店の入り口に立ち、ドライバーの視界に入ることで、諦めさせる)


②それでも駐車して、お店をスルーしようとしたら、すぐに近寄って声をかける

(できるだけ丁寧に、不要な言葉は使わないように)


この2点を押さえるだけで、不法駐車防止はかなり上手くいくことと思います。


実際に、この日は見事に不法駐車ゼロを達成することがことができました。

(現場に入る際、「ここ、本当に不法駐車多いから、頼むね」と言われてドキドキしていました)


これからも、いただいた仕事に誠実に、丁寧に取り組みたいと思います。

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