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2026年の社会保険料アップ/ダウンのポイント

  • sinsirokeibi
  • 8 分前
  • 読了時間: 4分

■ 1. 2026年の社会保険料改正の全体像

まず、2026年に起こる主な改正をまとめると次の3つです。

  • 健康保険料率:多くの地域で引き下げまたは据え置き

  • 介護保険料率:全国一律で引き上げ

  • 子ども・子育て支援金:新設(健康保険料に上乗せ)

さらに、年金制度では

  • 在職老齢年金の支給停止基準額が引き上げ   といった変更もあります。

これらが複合的に影響するため、手取り額が「4月」と「5月」で2段階に変わる可能性が高い点が特徴です。


■ 2. 健康保険料率は“引き下げ傾向”

2026年3月分(4月納付分)から、協会けんぽの健康保険料率が改定されます。 全国的には「引き下げ」または「据え置き」が多く、負担が軽くなる地域が目立ちます。

● 例:東京都の健康保険料率

  • 9.85%(前年より引き下げ)

地域によって差はありますが、医療費の状況に応じて料率が見直され、2026年は比較的“下がる方向”の改定となっています。


● 影響

  • 4月支給の給与(3月分保険料)から反映

  • 手取り額がわずかに増える可能性


■ 3. 介護保険料率は“引き上げ”

40〜64歳が対象となる介護保険料率は、2026年度に引き上げとなります。

● 介護保険料率

  • 1.59% → 1.62%(0.03%アップ)

高齢化に伴う財政負担の増加が背景にあり、毎年のように見直しが行われています。



● 影響

  • 40〜64歳の従業員は負担増

  • 健康保険料が下がっても、介護保険料の上昇で相殺されるケースも


■ 4. 2026年最大のポイント:子ども・子育て支援金の新設

2026年4月分(5月納付分)から、新たに「子ども・子育て支援金」の徴収が始まります。 これは少子化対策の財源として導入されるもので、健康保険料に上乗せされる形で徴収されます。

● 支援金率

  • 0.23%(労使折半:従業員0.115%/事業主0.115%)


● 特徴

  • 子どもの有無に関係なく、加入者全員が対象

  • 給与だけでなく賞与からも控除

  • 健康保険料と一緒に徴収されるが、システム上は別設定が必要な場合もある


● 影響

  • 5月支給の給与から手取りが減る

  • 「4月→5月」で2ヶ月連続の変化が起きる


■ 5. 在職老齢年金の支給停止基準額が引き上げ

働きながら年金を受け取る60歳以上の方に関係する制度です。 2026年4月から、支給停止基準額が次のように引き上げられます。

  • 51万円 → 62万円


● 影響

  • 高齢者が働きやすくなる

  • 就業調整をする必要が減る

  • 企業にとっても人材確保につながる可能性


■ 6. 2026年は「4月」と「5月」で手取りが2段階に変わる

2026年の特徴は、給与の手取り額が2ヶ月連続で変わる可能性が高いことです。

● 4月給与(3月分保険料)

  • 健康保険料率の変更

  • 介護保険料率の変更 → 手取りが増える人もいれば、減る人もいる


● 5月給与(4月分保険料)

  • 子ども・子育て支援金の徴収開始 → ほぼ全員が手取り減

この「2段階変化」は従業員の混乱を招きやすく、企業側は説明が必要になります。


■ 7. 企業が注意すべき実務ポイント

給与計算担当者にとって、2026年はミスが起きやすい年です。 特に次の3点は要注意です。

● ① 控除率の切替漏れ

健康保険料率・介護保険料率の更新を忘れると誤計算につながります。


● ② 子ども・子育て支援金の設定忘れ

5月給与から新項目として追加する必要があります。


● ③ 当月控除/翌月控除の混同

自社の控除方式を再確認し、適用タイミングを間違えないことが重要です。


■ 8. 2026年の社会保険料は「上がる? 下がる?」総まとめ

最後に、2026年の社会保険料の“アップ/ダウン”をまとめます。

項目

2026年の動き

備考

健康保険料

引き下げ or 据え置き

地域差あり

介護保険料

引き上げ

40〜64歳が対象

子ども・子育て支援金

新設(実質負担増)

全加入者対象

在職老齢年金

支給停止基準額引き上げ

働きやすくなる

● 結論

  • 多くの人は“総合的には負担増”になる可能性が高い

  • ただし、健康保険料の引き下げで一部は軽減される

  • 40〜64歳は介護保険料の上昇で負担が増えやすい

  • 子ども・子育て支援金は全年齢に影響


■ 9. まとめ

2026年は、社会保険料に関する大きな制度変更が重なる年です。 特に、

  • 健康保険料率の見直し

  • 介護保険料率の引き上げ

  • 子ども・子育て支援金の新設

  • 在職老齢年金の基準額引き上げ

といった複数の改正が同時に起こるため、給与の手取り額が変動しやすくなります。

企業にとっては、給与計算の設定変更や従業員への説明が重要となり、個人にとっては家計の見直しが必要になる年と言えるでしょう。

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