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気象庁データで見る梅雨明け!過去20年と今年を徹底比較してわかる今年の夏

  • sinsirokeibi
  • 7月7日
  • 読了時間: 5分

全国で梅雨明けが発表されましたね。

今回は気象庁の公式データを用いて、過去20年間の梅雨明け日と今年の状況を徹底比較。

今年の梅雨明けが例年と比べて早いのか遅いのか、その傾向から今年の夏の気候を予測します。今後の夏対策に役立つ情報が満載です。


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1. 過去20年間の梅雨明けデータを徹底分析

気象庁が発表する梅雨明けの確定データは、その年の気象状況を把握し、今後の夏を予測する上で非常に重要な情報となります。ここでは、過去20年間(2004年~2023年)における日本各地の梅雨明けデータを徹底的に分析し、その傾向と特徴を詳細に解説します。


1.1 過去20年間の主要地域の梅雨明け日一覧

まずは、2004年から2023年までの過去20年間における主要地域の梅雨明け日を以下の表にまとめました。これにより、各年の梅雨明け日のばらつきや、地域ごとの特徴を視覚的に把握することができます。

九州北部

中国

四国

近畿

東海

関東甲信

北陸

東北南部

東北北部

2023年

7月18日頃

7月18日頃

7月18日頃

7月18日頃

7月18日頃

7月22日頃

7月22日頃

7月22日頃

7月22日頃

2022年

6月28日頃

6月28日頃

6月28日頃

6月28日頃

6月28日頃

6月27日頃

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

2021年

7月12日頃

7月12日頃

7月12日頃

7月12日頃

7月12日頃

7月16日頃

7月16日頃

8月2日頃

8月2日頃

2020年

7月30日頃

7月30日頃

7月30日頃

7月31日頃

8月1日頃

8月1日頃

8月1日頃

8月1日頃

8月1日頃

2019年

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

7月24日頃

8月7日頃

8月7日頃

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2009年

7月13日頃

7月13日頃

7月13日頃

7月13日頃

7月13日頃

8月4日頃

8月4日頃

8月4日頃

8月4日頃

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2004年

7月19日頃

7月19日頃

7月19日頃

7月19日頃

7月19日頃

7月21日頃

7月26日頃

8月2日頃

8月2日頃

※上記は気象庁が発表した速報値または確定値に基づくものです。


1.2 過去20年で最も早かった梅雨明けと遅かった梅雨明け

過去20年間のデータを見ると、梅雨明けの時期は年によって大きく変動していることがわかります。特に注目すべきは、記録的な早さで梅雨明けを迎えた年と、逆に梅雨が長引いた年です。これらの年は、その後の夏の気象に大きな影響を与えました。


最も早かった梅雨明け

過去20年間(2004年~2023年)で最も早かった梅雨明けは、以下の通りです。

  • 2022年6月27日頃:関東甲信

  • 2022年6月28日頃:九州北部、中国、四国、近畿、東海

    この年は太平洋高気圧の勢力が非常に強く、異例の速さで梅雨明けとなりました。関東甲信では平年より22日も早い梅雨明けとなり、7月上旬には記録的な猛暑に見舞われ、観測史上初めて6月に熱中症警戒アラートが発表される事態となりました。


  • 2018年7月9日頃:九州北部、中国、四国、近畿、東海、関東甲信

    この年も梅雨明け直後から記録的な猛暑が続き、各地で最高気温を更新するなど、記憶に新しい厳しい夏となりました。



最も遅かった梅雨明け

  • 2009年8月4日頃:関東甲信、北陸、東北南部、東北北部


    この年は8月に入っても梅雨が明けず、冷夏傾向となりました。特に東北地方では、梅雨明けが8月上旬にずれ込み、日照不足による農作物への影響も懸念されました。関東甲信でも平年より16日遅い梅雨明けでした。


  • 2013年8月7日頃:東北北部


    東北北部では、2004年以降で最も遅い梅雨明けを記録しました。東北地方は全国で最も梅雨明けが遅くなる傾向にあり、8月に入ってから梅雨明けとなる年が複数見られます。これらの年は、夏の期間が短く、冷夏や日照不足に見舞われることがありました。


  • 2020年8月1日頃:東海、関東甲信、北陸、東北南部、東北北部


    この年は全国的に梅雨が長引き、8月に入ってようやく梅雨明けとなりました。特に7月は記録的な長雨となり、日照不足や低温傾向が続きました。


梅雨明けが遅い年は、夏の期間が短縮されるだけでなく、日照不足や冷夏傾向となることがあり、農作物への影響やレジャーへの影響も懸念されます。



2. 梅雨明けの傾向から予測する今年の夏

梅雨明けの時期は、その後の夏の気象パターンに大きな影響を与えることが知られています。

2.1 梅雨明けが早い年の夏の傾向

過去20年間を振り返ると、梅雨明けが平年よりも早かった年には、猛暑となる傾向が強く見られますこれは、太平洋高気圧の勢力拡大が例年よりも早く、日本列島を覆う期間が長くなるためと考えられます。気温が高くなるだけでなく、降水量が少なくなる傾向も見られ、地域によっては水不足が懸念されるケースもありました。日照時間も長くなる傾向にあり、熱中症への警戒が特に必要となる夏が多いです。


具体的な傾向を以下の表にまとめました。

気象要素

梅雨明けが早い年の傾向

備考

気温

平年よりかなり高くなる傾向

猛暑日・酷暑日が増加

降水量

平年より少なくなる傾向

水不足のリスク

日照時間

平年より長くなる傾向

紫外線対策が重要

その他

熱中症警戒アラートの発令増加、ゲリラ豪雨のリスクも一部で高まる



2.2 梅雨明けが遅い年の夏の傾向

梅雨明けが平年よりも遅かった年には、異なる傾向が見られます。梅雨前線が日本付近に停滞する期間が長引くため、夏の始まりが遅れ、気温が平年を下回る「冷夏」となる可能性があります。また、長雨が続くことで日照時間が不足し、農作物への影響や、体調管理が難しくなることも考えられます。降水量は平年よりも多くなる傾向にあり、場所によっては大雨による災害リスクが高まることもあります。

具体的な傾向を以下の表にまとめました。

気象要素

梅雨明けが遅い年の傾向

備考

気温

平年より低くなる傾向

冷夏となる可能性

降水量

平年より多くなる傾向

大雨災害のリスク

日照時間

平年より短くなる傾向

農作物への影響、気分が落ち込みやすい

その他

梅雨前線の活発化による線状降水帯発生のリスク



3. まとめ


今年の梅雨明けが平年よりも早かったため、過去の傾向から猛暑となる可能性が高いと推測されます。この場合、早い時期からの熱中症対策、電力需要の増加、そして地域によっては水資源の管理に注意を払う必要があるでしょう。特に、熱中症対策は例年以上に重要となり、水分補給や適切な休憩、エアコンの活用などが必須となります。健康にはくれぐれも留意して過ごしましょう。

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