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2月8日投開票・衆院選――選挙予測はどこまで当たってきたのか

  • sinsirokeibi
  • 2月6日
  • 読了時間: 4分

2月8日に投開票を迎える今回の衆議院議員選挙について、各メディアや調査機関が連日、情勢分析や議席予測を報じています。Yahoo!ニュースでも、「与党は過半数を維持できるのか」「野党はどこまで議席を伸ばすのか」といった見出しが並び、選挙情勢は「拮抗」「予断を許さない」と表現されています。


選挙が近づくたびに繰り返されるのが、「予測は当たるのか」という問いです。事前の世論調査や議席予測を見て、「だいたいその通りになるだろう」と感じる人もいれば、「どうせ外れる」と冷ややかに見る人もいるでしょう。


実際のところ、日本の国政選挙では、予測が驚くほど正確だったケース と、大きく外れたケース の両方が存在します。今回は過去の衆院選を振り返りながら、「どれほど当たったことがあり、どれほど外れたことがあったのか」を具体的に見ていきたいと思います。


予測がほぼ的中した選挙① 2009年衆院選

「選挙予測が当たった例」として、まず挙げられるのが2009年の衆院選です。この選挙では、民主党が自民党から政権を奪取する、いわゆる政権交代選挙となりました。


選挙前の時点で、ほぼすべての主要メディアが「民主党が単独過半数を大きく超える」「自民党は歴史的な大敗を喫する」と予測していました。


実際の結果は、民主党が308議席を獲得し、自民党は119議席に激減。事前の議席予測と実際の結果は、誤差の範囲内に収まり、「予測がほぼ完璧に当たった選挙」と評価されました。


この選挙では、

・長期政権への不満

・政権交代への期待

・無党派層の大量流入


といった要素が明確で、投票行動が比較的読みやすかったことが、予測精度の高さにつながったとされています。


予測がほぼ的中した選挙② 2012年衆院選

次に挙げられるのが2012年の衆院選です。民主党政権への失望が強まり、自民党の政権復帰が確実視されていた選挙でした。


選挙前の情勢調査では、「自民党が単独過半数を回復する」「民主党は大幅に議席を減らす」と報じられていました。


結果は、自民党が294議席を獲得し圧勝。民主党は57議席まで後退しました。こちらも予測と実際の差は小さく、「流れ通りの結果」と受け止められました。


2009年、2012年はいずれも有権者の不満や期待が一方向に大きく傾いていた選挙であり、予測が機能しやすかった典型例と言えます。


予測が大きく外れた選挙① 2017年衆院選

一方で、「これは外れた」と語られることの多い選挙もあります。その代表例が2017年の衆院選です。


当時、選挙直前に登場した「希望の党」は、「野党第一党になる可能性」「自民党に迫る勢い」と一部メディアで大きく取り上げられました。


世論調査でも、希望の党の支持率が急上昇し、与党過半数が危ういのではないか、という見方もありました。


しかし結果は、

・希望の党は伸び悩み

・自民党は単独で過半数を維持


事前の“台風の目”という評価からは、大きく外れる形となりました。


この選挙では、

・候補者選別をめぐる混乱

・選挙戦中の発言による支持離れ

・無党派層の急激な動き


といった要因が、短期間で情勢を変えてしまい、予測が追いつかなかったとされています。


予測が外れた選挙② 小選挙区ごとの誤算

もう一つ、選挙予測が外れやすいのが小選挙区単位です。全国の支持率では正確でも、選挙区ごとの当落では「予想外」が頻発します。


・無所属候補の健闘

・野党候補の一本化の成否

・地元事情による票の偏り


こうした要素は数値化しづらく、全国予測が当たっていても、個別選挙区では結果が大きく違う、ということが珍しくありません。


当たることもあれば、外れることもある

ここまで見てきたように、日本の衆院選では、


  • 大きな政権交代や強い逆風がある選挙では、予測は比較的当たりやすい

  • 新勢力の登場や無党派層の動きが鍵になると、予測は外れやすい


という傾向が見て取れます。


つまり、「選挙予測は信用できない」のではなく、「当たる条件と、外れる条件がある」というのが実態に近いと言えるでしょう。


そして、2月8日はどうなるのか

では、今回の2月8日投開票の衆院選は、どちらに近いのでしょうか。


現時点では、

・与党は一定の議席を確保すると見られている

・しかし伸びは限定的との予測もある

・無党派層の動きが最後まで読めない


という、過去で言えば 「予測が揺れやすいタイプの選挙」 に近い状況です。


2009年や2012年のように「結果が見えている選挙」なのか、それとも2017年のように「終わってみて驚く選挙」になるのか。


その答えは、投票箱が閉じられるまで誰にも分かりません。だからこそ選挙は、予測を見るだけでなく、結果を見て初めて意味を持つのです。


2月8日、これまでの「予測が当たった選挙」の歴史に名を連ねるのか、それとも「予測が外れた選挙」として記憶されるのか。その瞬間を、私たちは間もなく目にすることになります。

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