交通誘導の仕事ってどんなもの? 交通誘導の楽しさ ①
- sinsirokeibi
- 1月10日
- 読了時間: 6分
更新日:1月21日

「交通誘導って大変そう…」「ただ立っているだけなのに、なぜ募集が多いの?」そう思っていませんか?実は交通誘導は、想像以上にやりがいがあり、奥深い仕事なんです。このブログでは、交通誘導の楽しさについて、具体的なエピソードを交えながらお話しします。警備業務の一環として安全を守ることの責任感、そしてドライバーや歩行者から直接感謝される喜びなど、普段は見過ごされがちな交通誘導の魅力を深く掘り下げます。このブログに接すれば、きっとあなたも交通誘導という仕事に興味を持つはずです。もしかしたら、次のアルバイトを探しているあなたにとって、新しい選択肢となるかもしれません。炎天下での作業や、長時間の立ち仕事など、大変な側面があることも事実です。しかし、それ以上に得られる達成感や、地域社会への貢献を実感できる、貴重な経験となるでしょう。交通誘導の仕事内容や必要資格、よくある質問なども合わせて紹介していきますので、興味のある方は、参考にしてください。
1. 交通誘導ってどんな仕事?
交通誘導とは、人や車両の安全かつ円滑な通行を確保するために行われる誘導業務です。工事現場やイベント会場、駐車場など、様々な場所で必要とされます。単に交通の流れを整理するだけでなく、事故やトラブルを未然に防ぐ重要な役割を担っています。交通誘導員は、道路交通法などの法令に基づき、適切な誘導方法で交通誘導を行います。
警備業法15条には、「第十五条 警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たつては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。」とあり厳密に警察官の行う交通整理との区別が規定されています。
警察官の行う「交通整理」法的強制力があり、公共の利益に基づき行うに対して、交通誘導は、法的強制力のない、私企業の利益追求のために行うことです。従って、我々警備員が行う「交通誘導」は、相手の協力を得て行うものであり、それだけに難しく相手への礼儀正しい所作、感謝が必要なことは言うまでもありません。
道路交通法の目的は「道路の安全と円滑」と言われています。何気ない言葉ですが、この安全と円滑の二つは相反するもので、安全に重きを置けば円滑が損なわれ、円滑を優先すれば安全がなおざりになります。この二つを高度に実現させるところに交通誘導のおもしろさがあり、極めていくほどに、向上心がふつふつと湧き上がっていきます。この醍醐味を一人でも多くの人に伝えたいと願っている次第です。
1.1 警備
交通誘導は、警備業法で定められた警備業務の一つです。交通誘導を行うためには、警備業法に基づく教育訓練を受けた上で、都道府県公安委員会が交付する警備員指導教育責任者資格者証を取得する必要があります。警備業務のため、安全確保には細心の注意が払われます。危険を予知し、迅速かつ的確な判断で人や車両を誘導することで、事故の発生を未然に防ぎます。
警備会社に所属する交通誘導員は、様々な現場で経験を積むことで、多様な状況に対応できる能力を身につけていきます。例えば、大型車両の誘導や歩行者の多い場所での誘導、緊急車両の通行確保など、状況に応じた的確な判断と行動が求められます。また、天候の変化や予期せぬトラブルにも対応できるよう、常に冷静さを保ち、臨機応変な対応が求められます。
警備の種類 内容
1号警備 施設警備
2号警備 雑踏警備
3号警備 輸送警備
4号警備 身辺警備
1.2資格要件
2号警備業務 交通誘導警備業務(1級2級) 雑踏警備業務(1級2級)
公安委員会による資格であり運転免許証と同じく国家資格です。2級は、警備会社等の新任教育受講、1級は、2級取得後1年以上の当該警備業務の実務経験が取得要件です。
交通誘導警備業務は、高速自動車国道、自動車専用道路そして各都道府県においての指定路線において1人以上の配置が義務づけられています。この法律では、歩道も配置義務の道路とされています。試験は運転免許と同じく実技と学科、試験の方法も同じく警察での直接検定、警備業協会などでの講習受講の方法があります。
指導教育責任者資格者証 2号
警備員を指導、教育するために必要な資格で、警備会社を立ち上げるための必須です。
資格要件は、さっと3つあります。
1.警備業務5年以内において3年以上の経験 2.検定資格1級 3.2級取得後1年以上の実務経験となっています。
警備員として働く場合、どのような人が向いているでしょか。
警備員に向いている人として、忍耐力や集中力に自信のある人、責任感・判断力がある人
警備員に向かない人として、規則を遵守できない人、体力に自信がない人
と、されているところがあります。確かにその通りですが、私どもの現実として次のようなことがいえそうです。
向いている人 時間に正確な人、嘘を言わない、素直、明るい、連絡が取りやすい、金銭感覚がきっちりしている、感情のコントロールが上手、朝に強く、夜に強いなどあります。
向いている反対が向かない人で、カッとなりやすい、ギャンブル好き、金銭に計画性がない、言葉遣いがぞんざい、ほうれんそう(報連相)が弱い、見栄っ張り、プライド高すぎる、秘密を守れない、うわさ話が好きなどの人たちです。
1.3 感謝される
交通誘導員は、ドライバーや歩行者から感謝されることも多い仕事です。スムーズな交通の流れを作り出すことで、人々の時間と安全を守っています。特に、渋滞が発生しやすい場所や複雑な交差点などでは、交通誘導員の的確な誘導がドライバーにとって大きな助けとなります。「ありがとう」「ご苦労様です」といった言葉をかけてもらうこともあり、人々の役に立っているという実感を得られるやりがいのある仕事です。
特に、交通誘導の技術が上達するに従って、現場の人々、特に責任者の方から信頼され、感謝されるようになります。最高の喜びです。当然、道行く人々からも、今まで以上に感謝されます。今までに、通りすがりの人から「大変でしょうね」とねぎらわれ、ポケットからあめ玉をいただいたり、おばあさんからミカンをいただいた警備員もおり、喜びもひとしおかもしれません。
逆に、「警備員の目が怖くて、今までの道が使えない」と、通報され、交代させられた人もいました。目が悪くて、メガネを使わなかったので、にらみつけるように見えたのでしょうね。
地域住民とのコミュニケーションも重要な要素です。工事現場周辺の住民に対して、工事内容や交通規制について丁寧に説明することで、理解と協力を得ることができます。地域社会に貢献しているという意識を持つことで、さらに仕事のモチベーションを高めることができます。そこの警備員はその工事会社の代表として地域住民の方々に見られているという自覚を持ったとき、その仕事の価値を改めて発見するかもしれません。
イベント会場などでは、来場者の安全を確保するために、交通誘導員が重要な役割を果たします。円滑な人の流れを作り、混雑や混乱を避けることで、イベントの成功に貢献することができます。イベント終了後、来場者から感謝の言葉をかけられることもあり、大きな達成感を味わうことができます。
一方、イベントなどで必要な要素は、有機的なチームワークです。このチームワークの発現により、イベントの成功は、仲間意思という人間のつながりを感じ、生きがいの一つになるかもしれません。これは、体験して初めて分かることで、来場者から感謝の言葉を引き出す根底のエネルギーでもあります。



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